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2015年6月4日木曜日

マッドマーックス!

いやーもう6月ですね。早い。しかしロンドンはまだ時々うすら寒かったりしてて、なんだかねー。今日はとてもいい天気でポカポカ陽気でしたが。ちなみに夜はもう10時近くまでうっすら明るく、夏時間真っ盛りです。

さて先日、久しぶりに映画館で新作映画を観ました。MAD MAX: Fury Road!! いやーすごかった。実はMAD MAXシリーズを初めて観たのってほんの2年ぐらい前なんだけど(ずっとただのマッチョなアクション劇だと思ってたのよね。まあマッチョなアクション劇には違いないんだけど)、こんなすげーディストピア映画だったのか! とぶっ飛びまして、すっかりファンになってしまいました。そして今回、30年ぶりとなるシリーズ最新作の評判も上々とのことで、普段、新作映画はほとんど観ない昔のカルト映画オタクのベンと一緒に映画館へ足を運ぶことにしました(※ベンの濃ゆい映画ブログに興味のある方はこちらをどうぞ)。

本作は2Dバージョンと3Dバージョンの2種類が公開されてるんだけど、3Dが苦手な私たちは2Dの方へ。Hackney Picturehouseは初めて行きましたが、なかなか快適でいい感じの映画館でした。セントラルエリアの大きい映画館とか、ショーディッチとかのオッサレーな映画館だと映画一本観るのも£15ぐらいするけれど、こういう、ちょこっとだけ中心地から外れたインディペンデント系のシネマだと£7〜8ぐらいで観られます。そこまで混まないし、こっちの方がずっといいよなーと思います。

さて肝心の本編は……す、すごいの一言に尽きました。冒頭からもう、超ハイスピードでバイオレントなアクションシーンの連続。最初の10分でもうクライマックスなんじゃないかって思うような濃さ。相変わらずCGを使ってないということなんだけど、ほんとなんだろうか。すごすぎるよ!! これ3Dで観たら、まじで気絶モノじゃないかしら(笑)。

そうそう、マックスがメル・ギブソンじゃない(今回からトム・ハーディ)という程度の予備知識だけで鑑賞に臨んだところ、主演女優を目にして「これ誰だっけ……見たことあるな……あっ!もしかしてシャーリーズ・セロン!?」と、気づくまでにしばらくかかってしまった。だってイメージが全然違うんだもん。すごい! こんな役もこなす人になっていたのかーと感心してしまった。しかも今回のMAD MAXは、はっきり言ってマックスは主役じゃなくて、シャーリーズ・セロン扮する女戦士フュリオサをはじめとする女性陣が主役のフェミニスト(バイオレンス・アクション)映画と言っていいと思う(中年のおばさんライダーたちもカッコいい)。
あとやっぱりボスキャラのイモータン・ジョーを演じているヒュー・キース・バーン、この人はMAD MAX第1作目で暴走族のリーダーを演じてた人ですよね。今回は顔のほとんどがアイアン・メイデンみたいなスカルマスクで覆われてて目しか見えないんですが、眼力ハンパない。いや、この人に限らず、出演キャラの濃さも相変わらず。あと登場する車両各種も目が離せない。個人的に気に入ったのはイガイガのハリセンボンみたいな車と、言うまでもなく、火炎放射器付きギターでヘビメタのライブを演奏し続けているドーフワゴン。これもう可笑しすぎた!
 セットもすごい。もうほんと、すごいしか言えなくて申し訳ないけど笑、冒頭のストームのシーンにせよ、 イモータン・ジョーの要塞にせよ、圧倒的なビジュアルで、一瞬どっかに連れて行かれること必至。とにもかくにも監督の想像力と独創力と創造力に圧倒されまくり&いろんなところでハッとさせられっぱなしのこの新MAD MAX。こんだけ大規模なのに、何かこう、DIYっぽいアイデアがそこらじゅうに鏤められている雰囲気があるのもニクイ。10年越しで実った甲斐がありますね。 ジョージ・ミラー監督ってもう70歳らしいですが、全然衰えてない、というよりむしろパワーアップしてるようでカッコいい。展開の速さとすごい迫力に圧倒されっぱなしだったので、もう一度観てじっくり細部を味わいたいところです。そういえばこれ3部作になるっていう話をどっかで見たけど、ほんとなのかな? 期待しちゃいますよ。

日本では「マッドマックス 怒りのデス・ロード」という邦題で、6月20日に公開予定だそうですね。すでに日本でも話題になっているかとは思いますが、とりあえず以下に予告編を貼り付けときます。あ、ちなみにこれまでのMAD MAXを観ていなくても、鑑賞には問題なしです。

2015年1月3日土曜日

トマシーナ三つの生命 

そんなこんなで昼過ぎまでグースカ寝ていた2015年元旦は、例年のごとくのんびりダラダラ過ごしました。こっちでは年越しは大騒ぎだけど、明けてしまえばどうってことない、2日から通常営業って感じですが、今年は3日・4日が週末にかかっているので、5日から仕事初めというところも多いようで、日本とそんなに変わらないみたいですね。

夜、ベンがクリスマスにくれたDVD「Three Lives of Thomasina」(1963)を鑑賞。これがもーーーツボにハマりまくり、個人的にもはや今年(って明けたばかりですけど)のベストムービーに選出!でございます。


予告編だけだと猫が主役の動物映画かと思っちゃうんですが、違うのだ! 猫は語り部のような役割(しかも声がしっとりとした大人の女の声でなんかアレッ!? って感じです笑)になっていて、主役はむしろ人間。しかも出てくるキャラがみんなとても素朴でよい。舞台はスコットランドなので、スコティッシュ訛りもいい味を添えてます。

ストーリーを簡単に説明すると……幼くして母親を亡くした少女メリーは、飼い猫のトマシーナをとても可愛がっている。お父さんのアンドリューは優れた獣医師ではあるが実質主義の人で、患者の心情に寄り添って治癒の見込みのないペットを根気よく診るということはせず、安楽死を選択したりするため、次第に患者が減ってゆく。

そんな中、トマシーナが大怪我を負ってしまい、メリーは急いでお父さんの病院にトマシーナを連れて行くが、もはや手遅れの状態だった。そのうえ、同じ頃ちょうど事故に遭った知り合いの犬の手術をしていたこともあって、お父さんはメリーに必ず治すと口約束しておきながら、結局は安楽死させるという道を選択する。それを知ったメリーはその後、完全に心を閉ざしてしまい「お父さんはもう死んだの」とまで言うようになってしまう。

メリーは友だちとトマシーナの葬式を盛大に挙げるが、式の途中で町の人々が「魔女」と呼んで敬遠している森に住むロリという女性が現れ、驚いたみんなは式を放り出して逃げてしまう。ロリは実のところ、傷ついた森の動物たちの世話をしている優しい女性で、置き去りにされたカゴの中のトマシーナがまだ息をしているのに気づき、自宅に連れて行く。トマシーナはなんと、黄泉の国をさまよった揚げ句、この世に帰ってきたのだった。こうしてトマシーナはロリのもとで、昔の記憶がおぼろげなまま「二つ目の生命」を生きることになるのだが……。

小さな町のコミュニティ、ローカル色、民俗的風習、トラウマ体験からの再生、親子愛、動物愛護、ロマンス、ファンタジー、冒険、童話的世界などなど、わかりやすくシンプルな映画のようでいて、いろんな要素が詰まってます。個人的には単純に子どもの可愛さにかなりヤラれました(特にジョーディ役のMatthew Garberの可愛さに震えた)。もー泣いちゃいますよほんと。日本ではどうやらVHS化もDVD化もされていないようで残念(ずいぶん昔に「トマシーナ三つの生命」というタイトルで上映はされているようなので、テレ東あたりで夜中とかに放送されることはあるかも? )。

原作はアメリカ人作家ポール・ギャリコの児童小説。私はこの原作を読んでいないのですが、そのうち手に入れて読みたいと思います。他にも「ジェニイ」という猫になった男の子の話とか、「ポセイドン・アドベンチャー」などを書いている人です。

年越しイベントではこのオリジナルのほかにSoft Cellバージョンもかかってたので、今も延々脳内再生中。