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2015年3月15日日曜日

最近のライブやらCat Smellやら

引き続き慌ただしい毎日が続いていて、なかなか思うようにブログも更新できていませんが、とりあえずは音楽関連の近況報告など。

■2月末の水曜日、近所のパブAmersham Armsに、音楽&アートのコラボレーション・イベントを見に行ってきました。

バンドはMonotony, Puffer, Virgin Kids というラインナップで、複数のアーティストが、これらのバンドの曲に着想を得て作品を制作。それらが2階のスペースに展示されてました。

Virgin Kidsは最初にオンラインで音源を聴いた時は、90sギターロックのような印象で正直あまりピンとこなかったのですが、その後ちらっとライブを見た時、なんとなくThee Makeout Partyとか、あのへんのカリフォルニアのバンドとか、オーストラリアのStraight Arrowsとかを遠くに感じさせる雰囲気があって好感を持ちました。それでこの日初めてフルセット見ましたが、やっぱりなかなかイイ感じでした。
ギターを弾いている、Witching Waves、スタジオSound Saversでおなじみのマーク(右)は、この日でVirgin Kidsとお別れだそうです
2番目のPufferは初めて見ましたが、いろんな意味ですごかった。ああいうの何ていうのか? ドゥーム・メタル風エクスペリメンタル&オルタナティブ・ノイズみたいな。ペダルの使い方とか、オタク度が高い感じでした。ベーシストの高揚ぶり(ギターを高々と持ち上げちゃう感じの)がまたなんとも懐かしい感じでよかった(笑)。


最後のMonotonyは、Souna Youthのメンバーがそれぞれ担当楽器を替えて別プロジェクトとしてやっているというバンド。繰り返しビートのローファイ・パンクバンドです。今回初めてライブを見ましたが、面白かったです。すごい酔っ払ってる女性客が大騒ぎしてて、それに釣られてか、学生っぽい人たちがイヤな感じのモッシュを始めたのが少し興ざめだったけど、なんかこう昔のセックスピストルズみたいな世の中ナメた感じと、冷静な部分が程よくミックスされてるような雰囲気でした。

いちおう動画を撮ったのでアップしておきます。でもメモリが足りなくて最後の方、切れちゃってます。すいません。


■PAMsのドラマーでFlemmingsのギター、Madsがやっているもう一つの別のバンド、Cat Smellで、Madsがいない間しばらく私がベースを弾くことになりました。Cat Smellのメンバーとは友達(全員もともとベンも在籍していたGive It Upsのメンバー)なのでまあ、気心知れているというか。

で、3月9日に、Bad Vibration主催のLabel Mate Ⅲという、1週間にわたってインディペンデント系のレーベルを紹介するショーケースのようなイベントで、我らがOddbox Recordsの日に出演することになり、その2週間前に初めて音合わせしました。
イギリスのレーベルに加えて、あのBURGER RECORDSも参戦
Oddboxナイトは月曜だったことに加え、ヘッドライナー予定だったTyrannosaurus Deadが急遽病気でキャンセルになってしまったこともあって、どうなることやらでしたが、お蔭さまで無事に楽しいライブができました!

Cat Smell at the Shacklewell Arms (photo by David)

■昨日3月14日(土)は、CamdenにあるFiddler's Elbowで行われた3.11東日本大震災復興チャリティ・ギグへ。企画者のGoroさんという人は私は直接知らないんだけど、この日のヘッドライナーで、日本でもよくライブをしているガレージパンクバンド、Atomic Suplexのエマに誘ってもらいました。

最近インディポップやポストパンク系のイベントに多く行っていたので、久しぶりのガレージパンク系のイベントで、なにか古巣に帰ってきたような感じだったw。肝心のバンドはまずガールズ4ピースのMadonnatron。予備知識ゼロだったけど、始まってビックリ、ボーカルの人なんか見覚えがあるなーと思ったら、Mean Bikiniの人! 昨年春にBikini Banditsという名前の即興バンドで日本に来てたあの子です。聞いたところによるとAtomix Suplexのベースの人の嫁なんだとか。しかしこのバンドもなかなかのカオスでおもろかったです。
ギターの子のビッチィ加減とベースの子の衣装もなかなか見ものでした
次のThe Flying Ratsも全然知らなかったけど、タイトでエネルギッシュな王道パワーポップでとても楽しめました。日本でも好きな人多いんじゃないかなあ。

次のバンドはちと好みじゃなかったんで飛ばします。
んで、その後バーレスクダンサーの登場を挟んで、最後にAtomix Suplex。前回見たのはもう2年ぐらい前になっちゃうかもですが、演奏も断然タイトになってて一体感あってすごくよかったです。ベースの人が今はメインボーカルなんだね。イイ感じでした。


このほか、先週木曜にあったSound SaversNight of the Triffids企画のDog ChocolateThe Ethical Debating Societyもとても楽しかった。

私自身も、個人で、またベンと、また別の友人たちと今、スローペースながらいろんな企画を進行中。何がどこまでどれだけ形になるか分からないけど、マイペースでぼちぼちやっていきます。

today's disc:Brand New Cadillac/ Vince Taylor and his Playboys
昨日のイベントのDJが、この曲とほぼ同じコード進行の曲を立て続けにかけてたので、この曲の偉大さを改めて再認識というか。

2015年3月1日日曜日

V'DAY&P'DAY

バタバタしているうちにもう3月になってしまいました! ひー。
というわけで、またまたちょっと前の話になりますが……2月といえばバレンタインデーとパンケーキデー。

今年のバレンタインデーは土曜日でした。せっかくだからどっか遠出でもしよっか〜なんて言ったりもしてたけど、天気がイマイチっぽかったので、結局近場で済ませました。Deptfordのなじみの中古レコード屋さんでそれぞれ数枚ずつレコードを購入して、そのままGreenwichまで散歩。マーケットに立ち寄ったら、寒かったせいかモルドワインを売っている屋台があったので、モルドワインに目がない私はついつい一杯。

クリスマス気分に逆戻り。カウンターで飲んでる人もいました
その後、Blackheathまで足をのばして、お気に入りのネパール料理レストラン「Everest Inn」で食事しました。いやーここほんと美味しいし、お値段もそんなに高くないし、サービスもしっかりしててよいですわー。BGMが洋楽ポップス&ロックじゃなくて、ネパール音楽だったらもっとよかったけど、もしかしたらバレンタインデーなので特別にかけてたのかも。この日はデコレーションもこんなだったし。

そういえばYOU THE ROCKっていたよね 
翌15日(日)の午後は、日本人5人で女子会。元上司で友人の「あぶそる〜とロンドン」編集長のまゆみさんにお誘いいただき、VauxhallにあるBrunswick Houseへ。今回集まったメンバーの一人、なほみさんとは約5年ぶりの再会で、いや〜時が経つのはほんとに早いね〜、っていう。

ところでこのお店、店内がアンティーク品でデコレーションされていて、しかもすべて売り物なんだって。詳しくはこちらをどうぞ。

タラ&ポークのグリル。タラは肉厚でなかなか美味しかったけど、
ポークが個人的にはちと肉肉しくてビミョーでした
ダイニングは広々していて、ゴージャスな雰囲気ながら長居できるようなリラックス感も漂ってます。しかし、料理の味はそれなりだけど、メインの一皿がどれも£17前後で、普段、一皿£10ぐらいでも「高けぇな〜」なんてボヤいている私のようなロワー庶民にはちょっと敷居が高すぎました。物価を考えると、こっちでは£10=1000円の感覚になっちゃうけど、普通に円換算するとその倍近いんだよね。つまり£17というと3000円以上になるので、日本だったらまずこの値段はナイよな〜と思ってしまう。まあ、こっちで日本円に換算して高いだの安いだの言うのはあまり意味がないんですけども、今のロンドン、ちょっとしたオサレっぽいカフェとかごはんの美味しいパブとかだとメイン一皿£10前後〜は確実なので、日本から旅行で来たら外食費がすごく高く感じるだろうなあと思います。何はともあれ、よっぽど美味しかったら多少高くても納得するけど、今回は特別すごーく美味しいというほどでもなかったし、量が多いわけでもないからシェアする感じでもない。入口入ってすぐのカフェでコーヒーぐらいならともかく、再び食事をしに来ることはないだろうなあ……。

女子会自体はとっても楽しかった〜。私以外はみなさん、ロンドン在住歴がかなり長く、それぞれに異なる分野で活躍されていて、公私ともどもいろいろお世話になってます。こっちはやっぱりカップル文化が根強いというか、イギリス人とかヨーロピアンの友達と会う時は、ほとんどの場合みんなカップルで現れる。もちろんシングルの場合は一人で参加するわけだけど、例えばパートナーがいる女友達を食事とか飲み会に誘ったら、そのパートナーもほぼ無条件で一緒に参加するような感じ。なので「女子会」のようなものが存在するのかどうかも不明ですが、気の置けない女子との女子会は、いつでもどこでもやっぱり楽しいっす。加えて、ロンドンにいる日本人ならでの話をしたり、情報交換できたりするのは心強く、気も休まるってもんです。

さて翌週17日の火曜は、Shrove Tuesday(キリスト教の「灰の水曜日」から始まる40日間の断食期間の前日にあたる「告解の火曜日」)、通称パンケーキデー。というわけで、我が家でも夕飯はパンケーキ! ちなみにこのパンケーキは、日本でよくあるホットケーキ風のやつじゃなくて、どっちかというとクレープのような感じで、薄く仕上げます。

まずは主食に、前日の夜にベンが作ったベジチリコンカルネの残りでチリパンケーキ。

その後、王道の、レモンの絞り汁と砂糖で食べるデザートパンケーキ! これがなかなか美味しいんだよね。さすがにレモン汁と砂糖なので、写真はパッとしませんが、右の写真のようにくるくるっと丸めて、ナイフとフォークでいただきます(お皿の端が欠けてるとこにはツッコミなしでお願いします)。

私はチリパンケーキを2ロール食べた時点でかなり腹いっぱいになっちゃって、デザートパンケーキは一枚しかいけませんでしたが、大のパンケーキ好きのベンは「デザートパンケーキ一枚だけっていうのはありえない!」と言って、何枚かペロリといっていた。子どもの頃はお母さんが際限なく作ってくれて、それを際限なく食べてたらしい。やっぱりアレだよね、小麦と卵と牛乳の国の人だよね。私もパンケーキとかクレープ大好きだけど、やはり♫育ってきた環境が違うからぁ〜♫、量はたくさん食えん。比較的たくさん入るのは結局のところ、お米とデュラムセモリナ粉です。だからなんだって話だが。

today's disc: Hanky Panky/Tommy James and the Shondells
バレンタインデーの中古レコード漁りでピックアップした一枚より。