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2015年4月9日木曜日

イースターウォーク

休暇明けで憂鬱な週後半ですが、思っていたよりいろいろマシな状況で、ちょっとほっとしています。ふぅ。
何はともあれ、記憶が薄れないうちに、今回のウェールズ滞在で足を運んだ場所について書き留めておこうと思います。

グッドフライデーは雨降りでインドアな一日でしたが、翌土曜は打って変わっていいお天気。ベン父とランチ後にポールの運転する車でFreshwater Eastというのどかなビーチへ出かけました。このあたりにはベンが4歳になる頃まで家族で住んでいたそうなんだけど、これまたとてもきれいなところでした。





日曜も天気に恵まれ、昼ごろまでゴロゴロした後、午後からウォーキングへ。ベンの実家があるCoshestonのCleddau川(Cleddauはウェールズ語で「クレダイ」と読むそうですが、ddauは「川」という意味らしいので本当はクレ川なのかも)の対岸エリア、Llangwn周辺へ、これまたポールの運転する車で向かいました。地図を片手にフットパスを進み、森を抜けたり歩道に出たり、しんとした川岸を歩いたり、羊が放牧されている丘を越えたり。






このあたりでは家に名前をつけているところが多く、それを見比べるのも楽しかったです。以下はほんの一部ですが、HIDEAWAY, RIDGEWAY, High Roast,The Chaseなどなど……。




途中ちょっと迷い込んだ農家に、とっても人なつこい犬が3匹ほどいて、ちょーーかわいかった。特に子どものスパニエルがすっごく甘えて飛びついてきて、めっちゃなついちゃってもう、離れがたかったー。ううう。

こんな顔されたら、なかなかその場を離れられませんわよ
6マイル(約10km)ほどのウォーキングだったけど、上ったり下ったりで汗もけっこうかいたし、最後は足がだるくなるほどでした。いやー運動不足だな〜。帰りに近くのパブに立ち寄ってトイレを借りつつ、軽く半パイント。しかしこのパブがなんかねー、ナゾなインテリアでおもろかった。日本でも田舎でまだ見かける感じの(埼玉県内には確実に現存する)70〜80年代の匂いがする、あやしげな喫茶店の雰囲気とでもいおうか。店内とにかくいやげ物がいっぱい、何でもアリなごった煮状態。ちょっと気を抜くとやっすい下ネタの飾り物なんかが見つかりそうな。みうらじゅん様にぜひ足を運んでもらいたい店です。


店の構造もなんか変。ダイニングエリアも2つあるんだけど、インテリアも変で全然落ち着かない
イースターマンデーは、またまたポールに運転してもらってPembrokeshire西端のSt. Davidsへ。ここはイギリスで一番小さな市(大聖堂があるところは「市(シティ)」となります)なんだそう。確かに大聖堂以外は見るものはない小さな街だけど、海が近いのでリゾートっぽい雰囲気もあってよいです。おいしいファッジとアイスクリームを売る店があり、私たちも類にもれずいただきました。

St.Davidsはウェールズの守護聖人である聖デイヴィッドゆかりの地。現存するこの大聖堂は12世紀に建設されたもので、6世紀に聖デイヴィッドが建てた修道院の跡地に立っています。何世紀にもわたって多くの巡礼者が訪れた大聖堂とのことで外観も内部も非常に壮麗、一見の価値ありです。私自身は最近の宗教がらみの戦争のことが脳裏をよぎり、モヤモヤしたりしながらも、見事な建築様式に圧倒されるばかりでした。








街角のカフェで軽食をとった後、車で近郊のビーチ、Whitesands Beachへ。
右に霞がかって見えるのはビーチ近くの山、Carn Llidi。ウェールズ語でCarnは「山」だそうなので、
リディ山(外国人相撲取りみたい)ってことですかね。
晴れているのに、ビーチにはまるでスモークをたいているかのように霧がかかってた。水平線上に広がる雲とつながって、ちょっと不思議な光景を醸し出していました。


私たちはビーチを横目に見ながらコーストウォークを楽しみました。丘の上へと少しずつ歩を進めるたびにビーチがどんどん遠く、下の方に広がっていって、3分ごとに振り返って見下ろすと新しい景色が楽しめる、そんな感じでした。



どこか他の惑星のような感じ……
丘を越えるともっと厚い霧が広がっていて、目の前が真っ白。ほんの15分前までは汗をかくほどだったのに、途端にうすら寒くなった。

そのまま歩を進めると、小ぶりの隠れ家的なビーチが出現。洞窟もあって、ちょっとした冒険を楽しみました。でも少し遊んでいるうちにあっというまに潮が満ちてきて、ほんの5分前にはさくさく歩けた砂浜が水ですっかり覆われていたので、うっかり帰れなくなる前に引き上げました。



もと来た道を戻ると、また徐々に日が射してきて、ビーチにかかっていた霧もかなり晴れていました。のどかだなあ。こんなにのどかで平和な景色の中にいると、そう遠くもない場所で起きている戦争や、毎日の憂鬱なニュースが嘘のように感じてしまう……。
すっかり忘れていたけど、ウェ—ルズといえばゴーキーズなんだよね。この曲には途中、ウェールズ語の歌詞も出てきます。改めてプロフィールを見たらCarmarthen出身となっていた。Carmarthenはいつもロンドンからウェールズに行く時に利用する駅なので、途端に身近に感じたりして。

2015年4月7日火曜日

3月後半のライブまとめ

ウェールズはPembrokeshireからこんにちは。イースターホリデーはポカポカ陽気でとても気持ちよく、のんびり過ごせました。ずっとこのまま田舎にいたい気分ですが、残念ながらというか何というか、今日ロンドンへ戻ります。

というわけで本題です。3月20日のPower Lunchesでのライブで見たThe Wormsがとてもよかった。彼らのライブは以前一度ちらっとだけRyan's Barでも見たことがあったのですが、今回フルセット見てググッときました。Urinalsとか思わせる感じ。ライブ後に話したら、ドラム君もUrinalsとか100 Flowersとか大好きとのことでした。
この日のトリだったPersonnelも、相変わらずめっちゃカッコよかった。またまた最後が切れてて申し訳ないですが、こちら個人的にお気に入りの曲です。


3月27日の、Oddbox RecordsのPower Lunchesでの企画もすごく楽しかった。最初に出演予定だったバンドが諸事情により続々と出演できなくなってしまったとかで、結局ほぼラインナップ総入れ替え。しかしおかげで大好きなThe Hipshakesが出ることになったので、見に行ってきました。彼らも相変わらずカッコよかった!

さらに、Hipshakesとともにミニツアーでロンドンに来ていたFun Boysというマンチェスターの新しいバンドが、これまたサイコーでした。ライブ前に1階のバーで飲んでいた時、なんかウィードの匂いがするな〜と思ってたんだけど(ロンドンでは今、建物内は全面禁煙なので、フロアでタバコの匂いがすることもほとんどありません)、彼らのライブを見て、あの匂いがどこから来てたのかわかった(笑)。トリッピーでクレイジーなサイケガレージ、Oh Seesとか思わせる感じです。動画ではよく見えないかもですが、向かって左のギター、これトイレの蓋か? みたいな。しかも3ストリングス! もしかして、自分には弦は3本しかいらん! と、カスタマイズしたのか。いや〜なかなか賢いかも。こちらの動画、彼らのセットリストの中では最もメロウな曲の1つだったかと思いますが、いい感じなのでよかったらご覧ください。

さて3月最後の週末は、デンマークから我らがMads&Louiseが一時帰国。というわけで、Night of the Triffidsの企画でまたまたSE4Realのライブをモンティにて開催。
今回は同じくローカルバンドのChorusgirlのビデオリリースも兼ねてたので、彼らがトリでした。Chorusgirlはインディポップ系ですが、近々Oddboxから出るシングルがちょっとDum Dum Girlsとか思わせるような雰囲気でいい感じです。
ステージにプロジェクターをセットしてライブの前にビデオをお披露目、ビデオの監督も舞台挨拶し、オーディエンスもいっぱいで大盛況でした。PAMsも約2ヶ月ぶりのライブだったけど、悪くなかったよ、うんw。とにかく楽しかった! この日はバンドの後にDJも入り(最後はSE4Real DJとしてベンとデイヴィッドが担当)、夜中まで飲みまくり踊りまくり。ビールとショットをかなり消費し、最後はグダグダのネムネムになっちゃいまして、あやうく店の人に救急車を呼ばれそうになった。モンティは家から徒歩15分ぐらいなんだけど、もう全然動けなくて帰りは車で送ってもらうはめに。でも久々にとことん遊んでめっちゃ楽しかったわー。

そして3月31日は、ヨーロッパツアー中のUseless EatersがイーストロンドンのShacklewell Armsでフリーギグ! Useless EatersことSethと会うのは、それこそ5年半ぶり。もうあれからそんなに経つのか…。いやあ感慨深かったです。あの頃はまだ19歳で、少しあどけなさが残っていたSethも、今じゃすっかりセクシーな男になってて、くぅ〜って感じだったけど、フレンドリーなのは相変わらずで「前に会った時にやってたことと全く同じことを今もやってるよ〜」なんて言ってた。ツアーも順調のようで何よりです。

ライブを見るのは今回初めてだったんだけど、カッコよかった!新しいアルバムと思われる曲をメインにやっていてキーボードも入ってたし、昔の曲は1、2曲だったので、イメージしてたのとはちょっと違って新鮮だった。しかし何よりもいいなーと思ったのは、セッティングがすごくシンプルなこと。曲も短めで演奏もタイト、ペダルはデジタルディレイ1つ、それであのちょっとザラッとした質感。いやー好きです。今はサンフランシスコを拠点にしているようだけど、私が着けていたGONERのバッジを見て「あ〜、僕もこれと同じ色の持ってたのに、なくしちゃったんだよね……」とちょっと悲しそうな顔で言ってたのが印象的でした。翌日はオランダへ出発、ツアーは残り13日間だそう。またそう遠くないうちにどこかで会えたらいいな。



食卓でこの人の話題が出て。ダスティ・スプリングフィールドといえば、よくクラブとかでかかっていた「I only wanna be with you」の方がすぐに思い浮かぶけど、そういえばこの曲、昔お父さんがよく歌ってたなーと思い出しました。

2015年4月4日土曜日

犬フェス

毎度こう言うのもなんですが、いや〜もうあっという間に4月ですな。このブログは少なくとも1週間に1回はアップしようという心意気ではいるんだけど、それも全然できてない('_';)。実はこのところちょっと仕事絡みでストレス溜まりまくり、悩みまくりな日々なのですが(トホ)、今週末はイースターホリデーということで、ベンとともにまたウェールズに里帰りしています。公休はグッドフライデー(金曜)とイースターマンデー(月曜)だけど、ベンの職場はこれらに加えて前後1日ずつ休みということもあって、1週間連休が取れることになりました。イースターはこちらではクリスマスに続くファミリー行事らしく、多くの人が実家に帰ったり旅行に行ったりしてるみたい。

それにしてもこの1ヵ月、ほんとせわしなかった。仕事と音楽のほか、ハードコアなバードウォッチャーであるベンの友達のピートが野生の鳥を保護するプロジェクトで4ヵ月間ほど地中海のキプロス島に行くことになったり、同じく友達の英語教師をしているケイトが2年間ミャンマーに行くことになったりと、周囲でもいろいろ変化があり、壮行会が続いたり。

そんな中、とある日曜の昼間に、いつものお散歩コースでもある近所のTelegraph Hillで「Bark in the Park」という犬フェスが開催されるという話を耳にし、詳細は不明だけど、とりあえず犬がいっぱい見られるかもと思い、足を運んでみました。


パーク内にあるテニスコートが開催場所になっていて、犬を連れた人々が集っていました。楽しそうなわんこがいっぱいウロウロしてて(って、人んちの犬だけど)、んもーナデナデせずにはいられん。



簡単に言うとこの犬フェスは、ローカル・コミュニティ主催のイベント、Telegraph Hill Festivalの一環で、ドッグオーナーとその飼い犬を主なターゲットとしたチャリティ行事のようなものでした。動物愛護精神、特に犬ネコへの愛が深いイギリスらしいイベントですね。Battersea Dogs & Cats Home や、Celia Hammond Animal Trustのような地元のペットレスキュー団体もストールを構えていて、募金を募ったりしていたほか、犬ネコグッズを中心としたガレージセールのストールが出ていたり、犬を飼うにあたってのしつけやアドバイスが受けられるコーナーがあったり。
飼い犬をトレーニングできる障害物コーナーもあったよ 


ほかにもベスト・ドッグ賞とか、しっぽ振りナンバーワンとかのコンペティションもあったようだけど、どの犬が受賞したのかはわかりません。でも、この日に出会った中で、個人的なベストドッグはこのわんこ! 前にもこのパークで見かけたことがあるんだけど、とにかく目を引く個性的なお姿。犬という枠には収まり切らないような圧倒的な存在感。犬種は一体何なんだろうか。ご存知の方、います?

見よ、この獅子丸のような風貌を!
ボディはドレッドヘア
見た目のみならず、気質もヒッピー風
ケーキのストールも出てました。売り上げはもちろんチャリティへ。
ヴィクトリア・スポンジ(右上)を食べたけど、おいしかったよ〜
そして最後は私たちも、お約束のコレ。だはは。

実は今、犬かネコが飼いたくてベンを説得中。私は今までネコを飼った経験はないが、ベンはどちらかというとネコ派。しかしうちのフラットは2階なので、ネコだと外に自由に出て行けないのが難点。犬の場合は散歩にさえ連れていけばその点は大丈夫とはいえ、世話の度合いはネコの数倍……悩めるところです。どちらにしても飼うとしたら、前述のようなペットレスキューから、里親を探している犬やネコを引き取るつもりなので、団体の人から審査やアドバイスを受けることになると思います。そう遠くないうちに実現するといいんだけどなあ。

今さっき隣でベンがyoutubeから流してて、おー、これは!!  と盛り上がりました。先日Sundae Kupsがライブでカバーしてた曲なんだけど、最高です。