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2015年7月1日水曜日

このところの音楽関連まとめ

ああー6月が終わってしまう! 2015年の、は、半分が……! というわけで、すっかり月例報告のような感じになっちゃってますが、今回もいろいろまとめます。

1ヵ月ぐらい前のある朝、ベンの友達ケリーから「今夜のJulian Ruinのチケットが2枚余ってるんだけど行かない?」というメールが来て、実はこのライブ少し気になってたけど、気づいた時にはすでにソールドアウトだったっていうやつだったので、あらっ、それなら行こうかな!と。ベンはヴェニュー(カムデンのElectric Ballroom)も嫌いだし、忙しくて疲れてるしでパス。しかしここ初めて行ったけど、思ってたよりデカかった。イズリントンのGarageと同じくらいか、それ以上かも。しかも早めスタートで、楽しみにしていた1つ目の前座のFeatureを見逃してしまい、久しぶりに見たWoolfも遠すぎてあまりガツンと来ず(でもいいライブだったと思う)、しかもメインのJulian Ruinも個人的にはいま一つな感じで、なんだか微妙な一夜でした。

続いて同じ週の週末、久しぶりに(2年前のNobunny以来かな)BrixtonのWindmillへ、Colleen Greenを見に行きました。完全ソロでドラムマシーンかと思ってたらドラマーを携えてて、思ってたより(話に聞いてたより)ちゃんとしてた(笑)。可愛かったです。

Colleen Green
そしてその1週間後ぐらいにはオーストラリアのシンセパンクバンドAusmuteants(この名前いつも発音がよくわからない)、めっちゃカッコよかった!オンラインで音源聞いた時はそこまでピンとこなかったけど、ライブがすごくよくて、さすがGONERから出してるだけあるなあと納得。そう、GONERバンド独特の、あの絶妙な無骨さとエネルギーが感じられるバンドでした(ちなみに前座で出たロンドンのTense Menも、これとはまた違うけどよかった)。雰囲気もよく、すごく楽しいライブで、この日は一人で観に行ったんだけど、一人でかなり盛り上がりました(笑)。

Ausmuteants

そしてそしてつい1週間ぐらい前の日曜は、友達バンドのEthical Debating Societyのアルバム発売ライブへ。PAMsも声かけてもらってただけにライブで参加できなくて残念でしたが、人も多く集まって盛り上がってました。彼らのアルバムはここで買えます。

そんでもって先週土曜はボアダムスを見に行ってきました!ボアダムス見るのは、なんと90年代にソニックユースの前座で見て以来。今回はバービカンセンターの座席付きホールでのライブだしチケット代も£20(普段£10以上のライブはよっぽどじゃないと行かないゆえ)、やや半信半疑ながら久しぶりに見てみたい気持ちが勝り、ベンも10年前に見たっきりだというので、二人して行くことにしました。しかしチケット買った時は知らなかったんだけど、後日ラジオで、今回のライブは以前やった77人のドラム隊ならず、88人のシンバル隊が参加するプロジェクトだと聞き、どんなんだかわからないけどとにかくスゴそう!と楽しみにしていたのでした。で、実際に見たらいやーーーすごかったです。バービカンセンターには以前、何度か観劇しに行ったことはあったけど、コンサートホールは初めて。そしたらこれがかなり広くってビックリ、座席もかなり上の方で、スクリーンさえ遠いじゃん!と……しかし公演が始まってまもなく、上から見るので正解だったかもと思い直しました。中央で指揮を執るEYヨ氏をぐるりと取り囲むようにして6人のドラマー、8人のギターリスト、そしてさらにそれを取り囲む88人のシンバル隊が、文字通り円形にオーケストラを形作っていて、しかもその円形が4等分にイエロー、グリーン、パープル、オレンジと色分けされており、各プレイヤーの体の動きとライティングによって、鮮やかなビジュアル効果を生み出していました。そしてステージ両脇に設置されていたスクリーンは、遠くに座っている人にディテールを見せるためのものではなく、その円形オーケストラを俯瞰で映し出して、光とともにまさに万華鏡のように変化するビジュアルを見せるためのものだったのでした(写真が撮れればよかったんだけど、こんな時に限ってiPhoneがバッテリー切れで死んでしまい、一枚も撮れず残念)。肝心の音はというと、予想以上にすごかった!鈴虫かコオロギの羽音のような小さな音から始まって、徐々に拡張していき、大雨のような轟音のクライマックスに至るまでのシンバルの響きと振動のすごさと言ったら(私はこのシンバルの一連の響きが「雨」に感じられたけど、ベンは「海の波」と感じたそうで、きっとそれぞれ人によって受け取る印象が違うんではないかと思い、興味深いところです)。ちょっとバリ島のケチャダンスとか思わせる雰囲気もあり、指揮者のEYヨ氏を媒介者とする宇宙への祈祷のようでもあり、大自然の営みをそのまま音に転換したかのようでもあり、なんというか終わりのない物語を見ているような感じでした。最初から最後までノンストップでかなり濃い演奏だったわけだけど、終わってみて時計を見たらなんと2時間半も経っていて、これまたビックリ仰天!! そんなに長くやってたような感じが全然なく、せいぜい1時間半ぐらいの感覚だったので、つまりそれだけ見ている私も集中してたってことで、なんかもうスゴい!!としか言いようがありませんでした。というわけで久しぶりに見たボアダムスは、相変わらず進化していてカッコよかったです。

ライブ報告ではないけれど最後にもう1つ、2週間ほど前にDIY Space for Londonのクリーニングデーのボランティアに参加してきました。DIY Space for Londonは、かれこれ3〜4年前から周辺のいろんなバンドのメンバーや音楽ファンらが中心になって有志で活動しているグループで、自分たちで一からヴェニューをつくろうという企画です。私はちょうどその頃は日本にいたので、この企画のことを知ったのは実はつい最近なのですが、彼らはこの3〜4年の間に有志を募り、定例のミーティングを開催して意見を出し合ったりしながら、募金を集めたり資金集めのライブをやったりと地道に活動して、1万2000ポンド(200万円以上)を集め、つい最近、念願のヴェニューとなる場所を確保、しかもそこがウチから徒歩圏内のところなのです。南東ロンドン・ローカルでのそんな熱い活動に関わらないわけにはいかない!というわけで、でも彼らが現在ボランティアを募集している配管工とか電気工とか会計士とかの専門分野では全然力になれないので、せめて掃除だけでもと思い、お手伝いに行ったというわけなのです。

土曜の午前中、近所のスーパーでゴム手袋やスポンジなどの清掃用品を入手して、徒歩20分ぐらいのところにあるこのスペースへ向かいました。Old Kent Roadから脇道に入った、周囲に何もないような雑然としたエリアの裏道に並んでいる建物の一つで、近隣の建物およびこのヴェニューが入っている建物の2階にはいくつかの宗教団体が入っている様子。中に入るとすでに15人ぐらいの人が作業していて、主催者の一人(Good Throbのメンバーで他にもいろんな活動を積極的にやっているブライオニー)が、まず今後のフロアプランなどを丁寧に説明してくれました。肝心のヴェニューは壁で仕切られた2フロアから成り、想像していたよりずっと広々としていて、ここにこれからバーやステージやいろいろが加わっていくのかーと思うとワクワクしてくるような感じでした。さっそく指示されたパイプ管の埃取りを始めたんだけど、いやーこれがすっごい!マスクをしながら作業していたにもかかわらず、あっという間に顔および上半身が笑っちゃうほど真っ黒になるような汚れ。ここはかつて印刷会社だかの倉庫として使われていたスペースらしく、掃除もほとんどすることがなかったようです。
フロアのモップがけから壁や天井のクリーニングまで分担して作業
こちらがステージが備わる予定のフロア
こっちのフロアにはバーなどが備わる予定
しばらく作業していると、何か下水のような強烈な匂いが漂ってきて、その後、数時間経ってもその匂いは消えず……。一体何事かと思いながら、自分たちの作業を終えてから外に見に行ってみると、うわーーーー。超くっさい排水溝の掃除に果敢に取り組んでいる人たちがいたのでした。これもう、傍にいるだけで鼻が曲がりそうになるほどの臭いだったので、進んで取り組んでいた彼らは本当にエライ!! 

近くにいるだけでオエーッとくる強烈な臭い。ほんとにお疲れさまです!!
まだまだこれからやること山積みのようですが、着々と前に進んでいてほんと素晴らしい!と感心させられます。たくさんの人が参加、協力しているのも納得。私も今後もできるだけ協力していきたいと思っています。完成がとても楽しみ!!

■today's disc:1971/Natural Child
今週はここロンドンも夏日が続いておりまして、明日は熱波が押し寄せるとか。急にめっちゃ暑い!でも暑い方が断然好きな私はハッピーでございます。昼からビールを飲む口実にもなるし、ウフフ。そしてそんな暑い日に聴きたくなるのがNatural Child! 'Hard Workin' Man'の後の'Beer’ でシュワーッと。最高だーい。

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