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2015年9月1日火曜日

ポルファヴォーレ! ポルトガル part2

ポルトガルはFaroの2日目は、Algarve州のMonchiqueという山に車で連れて行ってもらいました。田舎の山道をドライブして行くので、車の中から見える風景がまた素敵。イギリスや日本ではあまり見ないタイプの木々や植物が目に飛び込んできて新鮮でした。概して赤みを帯びた土の茶色と深い緑が延々続いているイメージ。あと木に葉っぱがあまり生い茂っていなくて、枝と枝の合間に隙間が多く、全体的にもこもこした印象で、暑い国の風景だなあという感じ。

途中でCaldas de Monchiqueという、ローマ時代にスパリゾートだったという町に立ち寄りました。かつて人々が心身を癒しにきた場所だというのがうなずけるような、小さくて落ち着いた雰囲気の町。とりあえず町の入口に車を停めたところで、さっそく廃墟を発見。どうやらかつてはホテルとして営業していた建物だった様子。
何はともあれ覗いておきます

ビルダー風のおじちゃんたちが、一列に並んで和やかに休憩してました
エリア内にはいくつかのレストランやカフェのほか、地元の作家さんたちの作品を展示販売している小さなギャラリーなんかもあって、なんというか、雰囲気的には軽井沢の一角みたいな感じでしょうか。少し歩いたところに小さな森林公園があったので、足を踏み入れてみると、ところどころに軽い体操を促す看板が。
要は公園内を散歩しながら、要所要所で軽く体操しましょうっていう。いかにも保養地。
せっかくなので看板を見つけるたびに、表示されている体操を行いました笑
そしてまたまた廃墟。ちなみにポルトガルでは、それほど古くないのに廃墟状態になっている建物とか、建設途中に何らかの理由(主に経済的な理由)で作業が中断されてそのままになっている新築の家屋やマンションもいくつか見ました。ジョンいわく、経費が足りないので物件が売れるまで待っていることが多いんだとか。
こちらの廃墟はかなり中が荒れていました
界隈にある静かなレストランで軽くランチすることに。店の奥に隠れ家的なテラスがあって、落ち着けました。私はポークサンド(ポルトガルのカフェではToastieと並んでよく見るメニューっぽかたけど、ポルトガル語での名前を忘れてしまいました)を注文。
おいしいパンにポークソテーが挟んであるシンプルなサンドイッチ。
豚の生姜焼きとかの味に慣れている日本人の私としては、ソースにもう少し味が欲しかったかなー
そういえばこのレストランのトイレに入った時に、英語で「紙はトイレに流さないでください」と書いてあり、その時は日本でもよくあるような「トイレットペーパー以外のものは流さないでください」的な警告かと思ってあまり気に留めなかったんだけど、その後しばらくしてふと、あの「紙」って普通にトイレットペーパーのことだったのかも!と気づいた。というのも、昔ロンドンの語学学校に通っていた頃、トイレの床に使用済みのトイレットペーパーがたくさん落ちていることがあって、何なんだろうと思っていたら「どこかの国では紙をトイレに流さない習慣らしく、でもゴミ箱がないから床に捨ててたらしい」という話を聞いたことを思い出したのだ。おそらく排水事情があまりよくなくて、トイレットペーパーでさえもよく詰まってしまうのだろう。今回、普通に紙をトイレに流してしまっても何事もなかったので、流した途端にトイレが壊れるということは滅多にないんだろうとは思うけど、観光客が多く利用するような場所だとトイレが使用される頻度も高いだろうから、保証もできないんでしょうね。

そして次に入ったトイレでも、同じように「紙は流さないで」との表示があったので、念のためおそるおそるゴミ箱の中をちらっと覗いてみると、やはり使用済みらしいトイレットペーパーがたくさん捨ててあった。以降は表示がなくてもゴミ箱が備えてある場合はそちらに捨てるようにしたんだけど、使用済みの紙は当然のごとくトイレに流す習慣がついているので、ちょっと気を抜くと便器に思わずポイッと落としてしまうんですな。便器に落としてしまったら、やはり流すしかないわけで……。まあ一度もトイレを溢れさせるようなことはなかったので、よかったけど。この件について滞在中にジョンにもモーリーンにも聞く機会がなかったんだけど、もしかしたら彼らも気づいていないかもしれない。私も語学学校での一件がなければ、きっと想像もつかなかったような気がするし。

なんかアレな話になってしまってアレですが、話を元に戻しまして。ランチを済ませて外に出ると、道沿いに誰かがつくった「野良猫のおうち」を発見。可愛い……。
穴の中を覗くと、猫はいなかったけどエサ箱が置いてありました
ひととおり界隈を歩き回った後、再び車に乗り込み、いよいよMonchiqueの山へ向かいました。急勾配の山道を車でどんどん上がっていき、それまで窓から見上げていた丘陵や木々が徐々に下の方へ、下の方へと見えてゆくのが実感できる。しばらくして、標高約900mの山頂に到着(そうそうポルトガルはメートル法なので、日本人の私にはわかりやすくてありがたい)。あいにく曇り空で少々霞みがかっているものの、天然の展望台のようになっている大きな岩のてっぺんまで登って、遥か彼方まで広がる景色を一望。


望遠鏡を使って眺めると、かなり遠くの街の高層ビル群まで見ることができました

めっちゃかわいー犬がいて、かなりアガりました。見てこの笑顔!
こやつも可愛かった。オーナーいわく、かつてはウォータードッグとして
漁の手伝いをしたりしていたらしい。賢い犬なのだね〜
車でおうちまで戻ってひと息つくと、あっという間に夕飯の時間。今夜は界隈でもおすすめの一軒という海辺の魚介料理店へ連れて行ってもらいました。お店に着く頃には日もだいぶ落ちてきて、海辺がぼおっとした光を放っていて、とてもきれいでした。

そうこうしている間に、空がだんだんピンクに染まってきて……
この通りすごい色に!! これまじで加工してませんからね
さてこちらのお店、O Pauloは、さすが魚介料理店とあって、ガラガラと引き戸を開けて店内に入ると、目の前に大きな生け簀がどーん。
ロブスターに釘付けの子どもたち
このなんかフジツボ?のような貝みたいなのも食用らしいんですけど……
金曜とあって店内はかなり混雑、サービスが追いついてない感じで、かなり待たされる。繁忙期の7、8月はいつもこんな感じらしいけれど、ご飯が来るまでに1時間以上待ったかなあ……。まあ、お喋りしながらオリーブやらをつまんだり、夕陽を眺めたりしているうちにあっという間に時間は経ってしまいましたが。私は今度ばかりは魚にしてみようかと思ったけど、やはり心惹かれて仕方なかったタコを注文。で、出てきたのがこちら。
ぶっといタコの足の煮込み、さつまいも添え
味は昨日のイカと似ていて、ガーリックが強めのソース。結構やわらかく煮てあったので、もう少しプリッとしてる方が好みかな〜と思ったけど、なんだかんだ言いつつ美味しくいただきました。付け合わせのさつまいもも、とっても美味しかった。今回もきれいに平らげましたが、かなり満腹になりました。ごちそうさまでした。

そういえば、ポルトガル料理には結構お米も使われてるのかなと思い、お米料理を食べるのをちょっと楽しみにしていたんだけど、結局、滞在中に食べる機会はありませんでした。リゾットのような料理がメニューにあったのを何度か見たけど、2人以上じゃないと注文できなかったりとかしていて。リスボンとかの都会だったら、カフェとかに一人前のメニューとかありそうな気もするけど、どうなんだろう? なんにせよ、こちらでは(少なくともイギリス人は)シェアするという感覚が基本的にないし、一品のボリュームがそれなりにあるので、なかなか冒険できないのが残念です。

というわけで、本日もあれこれいろいろ楽しませていただきました!

(part3につづく)


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