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2015年1月6日火曜日

ウェールズのクリスマスの想い出(その2)

ウェールズのPembrokeshireは、昔9ヵ月ほど住んでいたDevonにも雰囲気が似ていて、あっちこっちにナショナル・トラスト認定の景勝地が点在しているようなところです。そんなわけで天気がいいとつい「ちょっと歩きにでも行く?」ってことになる。今回も合間をみて何度かウォーキングに出かけました。

おうちの周りを歩くだけでも結構いい眺めが楽しめるんだけど、日中、時間がある時は車でちょっと遠出するのが常。といってもベンは運転できないし、私も英国の免許に変更していないので(その前に英国はほとんどマニュアル車なので、免許取得以来ほとんどオートマしか運転してない私に今すぐギアの操作はムリじゃ)運転するのはポール。いつもありがとうポール。

というわけで、今回訪れたのは以下の2ヵ所。

Bosherston Lily Ponds
その昔、大金持ちの私有地であったらしいStackpoleという豪邸跡地に車を停めて、ここからウォーキングをスタート。18世紀にここに建てられた豪邸は相続税の問題(要は相続人が莫大な税金を払えなくなってしまったんですな)で1963年に取り壊されてしまったらしいんだけど、そのおうちってよっぽど大きかったんだろうなあと実感させられる敷地の広さ。そこから池(といっても川のように細長い)沿いを延々歩く。


途中、平原を抜けて、Pembrokeshireを初めて訪ねた時にベンのお母さんが連れて行ってくれたBroadhavenというビーチへ。ここがまたちょっと隠れ家的な雰囲気のあるいい感じのビーチでして。犬とか連れてたらきっともっと楽しいに違いない。

この日は風が強めだったので、寒い中サーファーの姿もちらほら
このビーチで折り返して、帰りは別ルートを辿ろうとしていたのだけど、すでに夕方4時を回って薄暗くなっていたので、来た道と同じルートを辿ってスタート地点に戻りました。6〜7kmの道のりだったかと思うけど、帰りは早足だったので最後はもう汗だく。

Stack Rocks
その名の通りゴツゴツとした巨岩が点在する、海岸沿いの道なき道を、羊やら馬やらのフンをできる限り避けながら(といっても多すぎて、もはやすべては避けきれず)歩く。この場所は「Elegug Stacks」との別名もあり、Elegugとは古代ノルウェー語でウミバト(guillemot)という意味だそうで、昔から本土最大のウミバトの繁殖コロニーだったことからそう呼ばれているもよう……という話は後から知ったので、ウォーキングの際にはウミバトのことなど気にも留めず、向かい風を受けて「さみ〜!」とか言いながら、絶景続きのコーストウォークを楽しみました。




対岸に白くぽつぽつ見えるのは、草を食む羊たちでございます
のどかな風景が続く一方で、この周辺は軍用地にもなっていて、すぐ近くに英国軍の訓練基地も広がっているので、時々「このあたりの設備にさわらないでください。命の危険に及ぶ場合があります(英語ではもっとダイレクトに「It might kill you」って書いてあったけど)」などと書かれた看板が立っていたりして、何か気が抜けない感じ。ウェールズはやはり手つかずの広大な土地が多いからか、ここ以外にも軍用地として使われている場所がいくつかあるようです。

帰りの車の中から、ものすごーーーーーくきれいな夕陽を見ました。写真に撮りたかったけど、バッテリー切れで撮れなかったのが残念。遥か彼方まで広がる田園風景がぱあぁーっとオレンジ色に染まっていて、一瞬どこにいるのかわからなくなるような、ちょっとしたトリッピィな気分を味わいました。夕陽もまんまるで大きくて、とろけそうだった。寒かったけど、とても気持ちのいい一日でした。

today's disc: My Coo Ca Choo/Alvin Stardust
テレビで「懐かしの英国ヒットナンバー」みたいな番組をやっていて、何気にみんなで見ていたら、これが流れて思わず釘付け。バックバンドとのアンバランス感もハンパなくて逆にバランス取れてる笑。

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