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2015年1月5日月曜日

ウェールズのクリスマスの想い出(その1)

長い休暇を終えて、財布の紐も固くなる今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。私は相変わらずの感じです。
さて今日から何回かにわたって、ウェールズで初めて過ごした昨年のクリスマスについて書きたいと思います。

2014年は個人的に良くも悪くもいろんなことがありましたが、最もショッキングだったのが、ベンのお母さん、ジャンが急逝したことでした。

私が日本でどうにか無事に配偶者VISAを取得して、渡英したのが7月。そして8月に入ってまもなく、ポルトガルにあるジョン(ベンのお父さん。つまり私の義父ですね)の家にホリデーを兼ねて向かったのですが、なんと夕方現地に着いて、空港からジョンの運転する車でジョンの家に向かう途中、このあまりにも突然の、衝撃的な知らせを受けたのでした。

4月に日本でささやかに執り行った神前式に、はるばるウェールズのPembrokeshireから足を運んでくれたジャンは、仕事熱心かつ朗らかで可愛らしい本当にすてきな人で、私自身もこの突然の訃報は心から悲しく、残念でなりませんでした。でもそんなジャンの人柄を反映するかのように、手づくり感あふれるお葬式には大勢の人が参列し、とてもいい見送り方ができたと思います(いろんな意味で非常に印象の強い体験だったので、そのうち機会があれば詳しく書きたいところですが)。

そういうわけで、今年のクリスマスはどうするんだろうね……と言ってたんだけど……というのも、私はローストディナーなんて一度も作ったことなくて、亡きジャンの代役を務めるのはまずムリ(というか誰も期待してない)。

しかしどうやら、ジャンのパートナーで日本にも一緒に来てくれたクリスが、クリスマスディナーを担当してくれるらしいという噂(なんとありがたい……)。 そして私たちの中で唯一ベジタリアンのベンは、自分の分は自分で作ると言い、ロンドンの自宅で予行練習までして当日に備えたのでありました。

12月20日、早々に仕事納めしたベンとともに、ロンドンから電車で4時間+車で45分ぐらいのところにあるPembrokeshireの実家へ。カーディフに住むベンの弟のポールも1週間ほど前から帰省していて、Carmarthenの駅まで車で迎えにきてくれた。器用で几帳面なクリスがいつもおうちを美しく保っているんだけど、今回はそれに加えてなんともステキ〜なクリスマス仕様のデコレーションを施していて、毎度のことながら感心。

見事なツリー! リアルもみの木です。ロンドンではリアルなツリーを用いても毎年使い捨てちゃう家が
多いように思いますが、クリスはちゃんと手入れして育ててたようで、去年と同じ木らしい。
暖炉もリアルでめっちゃ暖かい。なんと2階までじわじわと熱が伝わって、
寝る頃までに2階のベッドルームが暖まっていて驚きました。

そして翌21日、ジョン主催のランチ。ジョンの最初の奥さんとの間の息子(つまりベンとポールの異母兄弟)で、地元に住んでいるティムとその家族(奥さん&子ども4人!そのうち2人は男女の双子)とともに、Laugharne(ラーンと読みます)の丘の上にあるレストランで、プレクリスマスという感じのローストディナーをご馳走になりました。

ベンとポールはざっくり言うと、自他ともに認めるシャイなオタク肌という感じだけど、ティムはソリシターという職業柄もあってか(そして4人の子どもの父でもあるゆえか)これまた全然違う性格で、よく喋るし何でもポンポンとダイレクトに質問してくるタイプ。ちなみにお父さんのジョンは、子どもの頃から性格が変わってなさそうな、チャーミングでおもろい人です。

ティムの家族も含めてみんなで顔を合わせるのは、それこそ10年ぶりとかだったようだけど、賑やかかつ和やかなひとときを過ごしました。ボリュームたっぷりのお食事もぺろりと平らげ、着々とクリスマス腹を築きつつあるのでした。

today's disc:The Number Ones/The Number Ones
10月のStatic Shock Weekendでのライブも記憶に新しいアイルランドのパワーポップパンクバンド。個人的にはちょっと懐かしい感じさえする音で、これといって新しいものがあるわけでもないんだけど、とにかく元気が出るし踊れる。アルバム一枚丸ごと楽しめて、もっぱら愛聴してます。

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